【プロジェクトの紹介】
アサハン第3水力発電所工事は、世界最大のカルデラ湖であるトバ湖(標高905m)から流れ出るアサハン川の水を利用して、インドネシア北スマトラ州に流れ込み式の水力発電所(174MW,使用水量106.8㎥/sec,最大落差198m)を建設するものであり、国際協力機構(JICA)による円借款事業(ODA)です。新規電源開発が急務なインドネシア北スマトラ州における電力需給逼迫の緩和および供給の安定性の改善を図り、投資環境の改善を通じてスマトラ島北部の経済発展に寄与します。また、再生可能エネルギーの利用により地球環境負荷の軽減にも寄与するものです。
プロジェクトにおいては、毎秒100トン以上のアサハン川の水量を転流しての取水堰および取水設備の施工、機械編成の最適化によるトンネル進捗確保への取り組み、入念な掘削計画と計測管理による大空洞岩盤掘削(地下発電所工事)、ICT技術の活用による手戻り防止と工程確保など、技術的な課題に対応しました。これより、トンネル延長10.9km、取水堰、開水路、取水庭、調圧水槽、放水口、地下発電所などの構造物、コンクリート実数量42万㎥など1パッケージとしての施工量が大きい水力発電所の土木建築一式工事を、契約工期から遅延なく5年弱で竣工、その結果、後続工事が円滑に進み2024年末の商業運転に貢献し、2025年1月の開所式ではインドネシア共和国大統領らから高く評価されました。
現地雇用と人材育成、日本の質高なインフラ技術の移転と海外展開にも貢献しました。