【プロジェクトの紹介】
マダガスカル共和国では、アンタナナリボ・トアマシナ間経済都市軸橋梁整備計画による輸送能力改善が図られ、同国内及び周辺国の物流活性化が日本政府などの協力により進められています。本プロジェクトは上記区間に位置する国道2号線上の2橋梁が対象となり、交通のボトルネックとなっていた片側交互通行区間であるムラマンガ西方約17kmのマングル橋、および同約6kmのアンツァパザナ橋を新設し、2車線化することにより物流性能向上、かつ橋梁利用者の安全と安心向上を図るものとして計画されました。
マングル橋既設橋は鉄道と車道が併用となった橋梁であり、建設後少なくとも50年経過していたものを、鉄道橋を残し上流側に3径間連続のPC 箱桁橋、基礎は直接基礎にて設計されました。上部工の施工方式は移動式型枠(トラベラー)を用いた張出架設工法が採用されました。また、アンツァパザナ橋は単径間PC 中空床板桁で設計され、場所打ち杭で設計された杭基礎はオールケーシング工法が採用され施工を行いました。いずれの工法においても同国で施工実績が少なかったため、発注者や同業エンジニアを始め、学生あるいは地域住民に至るまで多数の見学者があり、橋梁建設技術への関心の高さが伺えました。
施工時には、コロナ禍での工事着工やサイクロンによる洪水の影響、あるいはウクライナ侵攻による輸送の混乱等様々な困難な局面を乗り越える必要がありましたが、関係者全員の協力により2024年に無事完了しました。