ダッカ都市鉄道6号線、橋梁および高架駅建設工事(CP-5)

【受賞者】鉄建建設株式会社
【実施者】鉄建建設・AML・安部日鋼共同企業体
【実施地区/国】ダッカ/バングラデシュ人民共和国

【プロジェクトの紹介】
 当プロジェクトは日本とバングラデシュ両国の協力のもと、JICA策定の「ダッカ都市交通戦略計画」に基づき、大量輸送システム(Mass Rapid Transit、以下「MRT」)を段階的に整備する国家プロジェクトです。MRT6号線は、ダッカ市北部から国会議事堂、ビジネス中心部を南北に結ぶ全長約20キロメートルの最優先路線であり、当共同企業体が担当したCP-05工区では、ビジョイサラニ駅~カルワンバザール駅間の約3.2キロメートルにわたる鉄道高架橋および3駅の建設を行いました。
 本工区のクリティカルパスは、スパンバイスパン工法による桁架設でした。特に難易度が高かったのは、既設道路を横断する桁長45m、かつ曲線半径R=200mのスパンで、曲がり角が大きすぎてラウンチングガーダーを次の橋脚に送れないという課題がありました。そのため、トラスにヒンジ構造を組み込み、最大12°まで折り曲げて移動可能とすることで、安全性を確保しつつ、工程を短縮できました。またカルワンバザール駅では、駅本体工事と高架橋工事を同時に進める必要がありました。駅1階部分に仮置きスペースを設け、クローラークレーンでセグメントを引き上げ、そこからラウンチングガーダーで吊り上げる施工手順を確立することで、工程短縮と交通影響の最小化を図りました。
 こうした技術的課題の克服と成果は、発注者・エンジニア・施工者が一体となった協議に加え、JICA 、日本大使館による支援など関係者全員の協力のもと実現しました。