世界に誇る先端技術
土木技術
湯西川ダム
進化させたRCD工法で、工期短縮を実証
コンクリート製造・運搬能力も向上させた大型ダム
堤体積100万・3余の重力式コンクリートダム。
堤体コンクリート打設工程では、巡航RCD工法を採用しました。
打重ねの時間制限が大幅に緩和され工期を短縮することが出来ます。
現場でのコンクリート製造能力は1時間あたり360m3。
これを高低差のある打設場所まで運搬するために、15t級ケーブルクレーン2基と、配送管内を回転させながらコンクリートを輸送する設備(SP-TOM)を導入しました。
従来のRCD(RollerCompacted Dam-Concrete)工法は外部コンクリートを打設してから、中央部のRCD用コンクリートを打設します。
ところがコンクリートの打重ねに時間制限があり、配合の切替えが頻繁に起こるため効率が上がりません。巡航RCD工法は、先行してRCD用コンクリートを打設し、追いかける形で外部コンクリートを打設していきます。
打重ねの時間制限が大幅に緩和され連続して打設することができますし、また雨にも強い工法です。
打設途中に雨が降れば任意のタイミングで打設を中断出来ます。2ヵ月間で8日の工期短縮が実証されました。