アウトラム・コミュニティーホスピタル新築工事

【受賞者】五洋建設株式会社
【実施者】五洋建設株式会社
【実施地区/国】シンガポール・アウトラム地区/シンガポール共和国

【プロジェクトの紹介】

シンガポールでは、さらなる高齢化社会に向かうなか、Healthcare 2020を掲げ、医療施設拡充政策を推進しています。シンガポールで最も歴史のある1821年設立のシンガポールジェネラルホスピタル(SGH)キャンパスにおいても、今後20年に及ぶ再開発計画が進められています。

本プロジェクトは、SGH再開発計画フェーズ1として最初の病院建設プロジェクトで、総病床数550、リハビリ施設を備えた中長期療養型コミュニティーホスピタルです。当病院建物は、資材搬送センター、医薬品室、大型厨房、駐車場やオフィス他で構成され、既存病院とサービストンネルや連絡橋で繋がっています。また、周辺幹線道路の拡張工事および隣接バス発着場のアップグレード工事も含まれ、延床面積は21.4万㎡となります。

本プロジェクトは、ECI(Early Contractor Involvement)による提案型の入札で、本体建物の構造変更や施工上の工夫を取り入れ、工期短縮やコスト低減を提案し、受注に至りました。また、既存病院、歴史的建造物、幹線道路および地下鉄などとの近接施工があり、病院の運営や公共交通機関への影響を最小限に抑えながら安全に施工することが求められるなど、難易度の高い工事でした。

すべての施工図をBIMで作成することが求められ、病院施設内の電気設備や2,700を超える部屋を専門工事会社と協同しながらBIMを用いてコーディネーションを行い、コンサルタントや発注者からの承認を全体工程に沿って取得していきました。