【プロジェクトの紹介】
ケラニ河新橋建設事業が実施された地域は、スリランカ最大都市コロンボの北部に位置し、中心街と第二の都市キャンディーを結ぶ国道A01号線、コロンボ港アクセス道路及びバンダラナイケ国際空港に繋がる国道A03号線などの交通が既設の橋に集中して、その周辺の交通渋滞が問題となっていました。本事業は、周辺地域の交通分散化と交通渋滞改善を目的とし、ケラニ河に新橋及びそこに接続する高架アクセス道路を建設する日本政府ODA 資金によるSTEP 案件事業です。
パッケージ2工区は、上下線各3車線から構成された取付橋625m、ケラニ河を横断する主橋380mおよび、取付道路180mを含む工事延長1,185mの橋梁上下部工事です。氾濫が頻繁に発生するケラニ河上に架橋された主橋は、支間長を大きくして両岸に橋脚を配置することで河川への影響を低減させています。また、この長大支間への対応および完成後に空港からコロンボへのゲートウェイとなることを考慮して、シンボリックな塔形状を有する、同国初のエクストラドーズド橋が採用されました。
完成した橋は「Golden Gate Kalyani Bridge」と命名され、2021年11月24日に盛大な開通式が行われました。その名の通り、空港からコロンボへの玄関口として、また、周辺の新たなランドマークとして親しまれています。