【プロジェクトの紹介】
トムソン-イーストコーストラインは、シンガポールの「居住地および勤務地から最寄り駅までを400m以内にする」という政策の1つを達成するために実施された地下鉄事業であり、そのルートはシンガポールの東端にあるチャンギ国際空港から、シンガポールの中心地に向け東海岸沿いを通り、マリーナベイサンズホテル付近から北に向かい、ビジネス街、繁華街を通り抜け、北端部の居住地を結ぶ、延長約50km(33駅)の地下鉄新線です。当工事箇所は、マリーナベイサンズホテルから海側を見下ろす場所にあり、ここは1974年頃から海を埋立て、貯水池、観光施設、高速道路の建設を経て始まった地下鉄工事で、2022年11月13日に開通したところです。
当プロジェクトの特徴は、「①駅舎構造が有事対策を考慮した、極めて高い品質を要求されるものでした。②貯水池に近接した場所でトンネル沈下防止を目的とした広域かつ大深度地盤改良を施し、その改良体内(約283m)をシールドマシンが掘進しました。③トンネル天端部に位置する貯水池護岸基礎部の地盤改良を貯水池の水質を汚染させないよう貯水池から離れた場所から斜め削孔で施工しました。」などがありました。
日本人熟練工や日本の専門業者らから力強いサポートをいただき、工期内の完成、626万時間超の連続無災害記録を達成し、企業先などから高い評価を得ることができました。この場を借りて、関係者の皆様に感謝いたします。