ナムニアップ1水力発電所建設プロジェクト

【受賞者】株式会社大林組
【実施者】株式会社大林組
【実施地区/国】ボリカムサイ県/ラオス人民民主共和国

【プロジェクトの紹介】

ナムニアップ1水力発電所建設プロジェクトは、関西電力、タイ電力公社およびラオス国営投資会社が出資するBOT (Build Operate Transfer) 方式による水力独立系発電事業者プロジェクトであり、ラオス国の首都ビエンチャンより北東約 130 km に位置するメコン川支流のナムニアップ川中流域に、2つのダム・発電所(主ダム/主発電所 27.2 万 kW、逆調整ダム/逆調整発電所 1.8 万 kW)を建設しました。当水力発電所は27 年間の営業運転の後、ラオス国に資産が無償譲渡される予定です。建設地であるラオス国は、周囲を中国、ベトナム、カンボジア、タイおよびミャンマーに囲まれた内陸国であり、外洋に面した港を所有していないことから物流面のハンディを抱え、工業の発展が妨げられています。その中で、水力発電は隣国タイへの売電による主な外貨獲得源の一つとなっています。当プロジェクトも東南アジアのバッテリーの一つとして新たな水力発電所を備えたダムの建設を実施したもので、2013年に着工して以来、様々な困難を克服して、当初の予定通り2019年1月に主要工事を終え、同年9月に商用運転を開始しました。大林組は、メインおよび逆調整用のダムのみならず、道路工事、転流用トンネル工事、発電所建設工事、管理棟建築工事など土木建築工事の全般を担当しました。そのほかの発電所電気-機械工事および金物工事も日系企業が担当するなど、オールジャパンで品質および工程管理に万全の体制で臨んだプロジェクトです。