マレーシア国 PDT3 埋立・桟橋工事

【受賞者】五洋建設株式会社
【実施者】五洋建設株式会社
【実施地区/国】ペンゲラン地区/マレーシア国

【プロジェクトの紹介】

マレーシアでは国家プロジェクトの一つとして、ジョホール州ペンゲラン地区で世界的規模の石油精製・石油化学プラントの開発計画を推進しています。この計画の一環として、2007年よりDialog社による石油貯蔵施設「Pengerang Deepwater Terminal(PDT)」の建設が始まり、1期、2期工事を経て、2021年に3期工事までが完了しています。当社は、1期、2期、3期の全ての工事に関与してきました。

今回ご紹介するのはこの内の3期工事です。発注者側の設計に基づき施工した1期、2期工事とは異なり、3期工事は土質調査、基本計画、詳細設計も含めたEPC契約で受注しました。工事の内容は、貯蔵設備用地の埋立造成および石油受入桟橋の建設となります。

埋立造成は、約140haの軟弱地盤からなる海域を約8百万㎥の砂で埋め立てた後、将来沈下の抑制を目的として、バーティカルドレーン工法で地盤を改良しました。

一方、石油受入桟橋は、対象船舶33万DWTを含む4バースを埋立護岸の約1.6km沖合に建設し、陸地との間を連絡橋で連結しました。

工期は詳細設計を含め22ヶ月と限られており、上部工の大幅なプレキャスト化によって工期短縮を図りました。又、作業員および資材(鉄筋、コンクリート、プレキャスト材、仮設材等)は海上輸送となったため、これを支える作業基地(ロジスティクス)の計画が工事遂行にあたり重要なものとなりました。

最後となりますが、おかげさまで本工事は重大災害ゼロの達成及び工期内の竣工を迎えることができ、ご協力・ご指導をいただきましたすべての関係者の皆さまに深く感謝いたします。