【プロジェクトの紹介】
当社は1974年に当地で事業を始め今年で50周年を迎えます。チャンギ空港との繋がりは78年に第1ターミナルを手掛けたことから始まり、現在まで46年間に亘り第1、第2ターミナル、管制塔の大規模改修工事や第4ターミナルの新築工事を含めて大小20以上の工事に従事してきました。チャンギ空港はシンガポールの東端に位置し、第1~第4ターミナルまで現在4つのターミナルが稼働しています。第2ターミナルは91年に竣工し、06年に当社にて1回目の大規模改修工事を実施しましたが、内装仕上や預入荷物搬送システムの老朽化により、今回の第2回目の大規模改修工事となりました。
入札は国際入札で日系、現地や他国企業を含め7社が参加し、評価は技術点60%、工事金額40%で争い、最終的に弊社実績も加味され受注へと至りました。主要改修工事内容は、ターミナル全体の内装仕上やチェックインカウンターの全面交換、出発到着ホールに面する外装カーテンウォールの一新、2,300個の早期預入荷物用の格納棟新築工事と自動倉庫の設置に加え、自動チケット発券機、荷物預入機および出入国審査ゲートの大幅増設や、預入荷物搬送システムの更新により第2ターミナルの最大利用客数は年間2,300万人から2,800万人へと500万人20%増加しました。期中はコロナ禍に見舞われたものの、万全の感染対策と積極的な工期短縮提案により、契約工期を2ヵ月前倒しした49ヶ月での完成へと至りました。